梨本ういが僕を殺す

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講義中の教室で　独り授業を聞くんだ
後の方が騒がしい　喧騒塗れの世界さ
講義中の教室で　閉じ込められた時間で
後の方が騒がしい　何がそんなに楽しいんだ

だいたい同じ毎日を　引きずるように過ごすよ
有り触れた言葉の渦を　吐き捨てるように過ごすよ
部屋に帰って鬼は外　iPod を手に取り
お気に入りの音楽を　耳から脳に流し込む

いつものことさ

何も考えず拳振り上げ
粗暴なギターに身を任せ
叫び声に似た歌を歌って
夜にはラガーを呷る

ぜんぶ他人が悪いんだ　誰も分かっちゃくれない
正論ばかりを押し付けて　どんだけつまらん人間だ
ぜんぶ他人が悪いんだ　誰も分かろうとしない
あの人だけが僕のこと　本当に分かってくれるんだ

自惚れまみれ

「思い通りにならないだけでさ
悲劇のヒロイン気取りかよ
自分で招いた悲惨な日々を
他人のせいにしてくれるな」

そうさあなたは僕の神様
勝手に作ったイメージの中
ほんとのあなたを知りもしないが
自分を重ねて独り遊びさ

独りの時間が好きな癖にさ
生まれながらのかまってちゃん
自分を変える努力もしないで
周りにつば吐くロクデナシ

どうせ死ぬのならいっそのことさ
あなたに殺され死にたいよ
在り来たりな鈍色の世界で
梨本ういが僕を殺す